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HOME > アダラートの歴史 > 日本の研究者たちに育まれて、世界の潮流に。

 
基礎研究の成果と同時に、ニフェジピンの臨床効果も明らかにされます。
日本では、日本医科大学第一内科の木村栄一教授(当時)が、1969年、狭心症に対する優れた効果を報告しました。その後、ニフェジピンは強力な抗スパズム作用により異型狭心症に著効を示すことが報告され、こうして1976年、日本で狭心症治療薬「アダラート」(カプセル)は発売されました。

当初は狭心症治療薬として発売されたアダラートですが、1972年、金沢大学医学部第二内科の村上元孝教授(当時)により、世界で初めて高血圧に対する臨床成績が発表されました。
そして、1985年には高血圧への適応をもつアダラートL錠が発売され、高血圧治療に革命的な変化をもたらしました。
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ニフェジピンの狭心症に対する臨床的有効性を世界で初めて報告したのは、ドイツではなく日本であった。しかもニフェジピンの有効性は、二重盲検による信頼性の高い評価法を用いて明らかにされた。狭心症治療薬に対して二重盲検が行われたことは当時としては画期的であった。

新たな狭心症治療薬ニフェジピンに対しArmitageの逐次解析法を用い、狭心症に対する治療効果を判定したところ、ISDN(亜硝酸薬)、プロプラノロール(β遮断薬)に匹敵する好成績が得られた。

Armitageの遂次解析(ニフェジピンとプラセボ)

ニフェジピンとプラセボの狭心症に対する治療効果を逐次解析法で検討したところ、ニフェジピンの有意な治療効果が認められた。

図の見方であるが、1例ごとの狭心症の改善度を点数で示し、3点以上の差でニフェジピンが有効ならば右上に進み、プラセボが有効ならば右下へと進む。上限の線に達した場合、ニフェジピンが統計的に有意(有効性あり)と判定され、下限の線に達した場合は有効性なしと判定される。



当初ニフェジピンは、狭心症治療薬として開発されたが、現在では高血圧の治療に不可欠な薬剤となっている。村上元孝先生はニフェジピンの降圧作用に着目し、実際にその臨床的な有用性を確認した。これはニフェジピンが降圧薬として成長する礎となった。

村上元孝先生の回顧録には、「本態性高血圧に対しては First Choice薬として問題はあるが、その他の高血圧に対しては十分使用できる。ことに悪性高血圧、腎血管性高血圧、腎性高血圧、他の降圧薬の無効例には得がたい降圧薬と考える」とある。その後、製剤技術が進歩し、当時の降圧薬としての問題点を克服したのが、現在のアダラートCR錠である。

ニフェジピンの降圧効果

高血圧症患者20例にニフェジピンを1日経口投与し血圧反応曲線から降圧効果を判定した。
その結果、収縮期血圧、拡張期血圧は全例で迅速に低下し、平均収縮期血圧値は投与180分後に21.2%(171.1mmHg→134.8mmHg)(p<0.05)の低下、平均拡張期血圧は20%(p<0.05)の低下が認められた。また本剤投与後30分に心拍数の増加が認められた。

 

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