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従来、冠拡張薬の開発においては、多くの場合、実験動物として麻酔下のイヌが使用された。1972年にバイエル医薬中央研究所から報告されたニフェジピンの基礎薬理実験も、麻酔犬によるものであった。上野昭先生らは、動物実験レベルにおいて臨床用量での薬理作用をよりよく予見する目的で、無麻酔無拘束犬(写真)を用いて冠拡張薬ニフェジピンの冠血行増加作用の検討を行った。
その結果、経口投与で明らかな冠血行増加作用を呈するのはニフェジピン以外にはない、という結論に達した。しかも、特筆すべきことに、ほぼ人の体重ベースの臨床用量(56kgの人がアダラート10mg 1カプセルを服用した場合)に相当する、0.18mg/kgの経口投与において明らかな冠血行増加作用が認められた。
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ニフェジピン0.18mg/kgの経口投与の効果(無麻酔無拘束犬) |
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ニフェジピン0.18mg/kgの経口投与より、投与15分後から冠血行の増加が始まり、45分後に元のレベルに戻った。これを多数例で観察すると、ニフェジピンの冠血行増加の発現は、経口投与後15〜25分の場合で多く認められた。
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