疾患編 (テキスト解説)

20. 降圧薬の使い方

降圧薬の使い方

降圧薬の投与にあたっては、合併症のないⅠ度高血圧(160/100mmHg未満)の場合は、第一選択薬(Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬)の中から1剤を選んで少量から開始します。副作用が出現する、あるいはほとんど降圧効果が得られない場合は他の降圧薬に変更します。降圧効果が不十分であれば、増量するか、もしくは他の種類の降圧薬を少量併用投与します。ただし、ACE阻害薬やARB以外の降圧薬は、増量した場合、副作用の出現頻度が増加します。

II度以上(160/100mmHg以上)の高血圧の場合、通常用量の単剤もしくは少量の2剤併用から開始してよいとされていますが、降圧薬の配合剤は保険適応上第一選択薬となっていませんので注意が必要です。2剤併用でも降圧目標を達成できなければ3剤を併用し、さらに必要により4剤を併用します。

降圧薬を服用していても、家庭血圧や24時間血圧測定で得られたトラフの血圧が高値の場合、朝に服用している降圧薬を晩に服用したり、朝晩の2回に分服、または晩や就寝前に追加投与することが試みられます。

降圧速度は、降圧目標には数ヵ月で達成するくらい緩徐なほうが副作用もなく望ましいとされ、特に血圧調節機能が減弱している高齢者は急激な降圧は避けるべきでしょう。

しかし、心血管病発症リスクが高い患者においては、治療開始後1-3ヵ月の間の降圧度の差が疾患発症に影響したという成績があり、数週以内に降圧目標に達することが望ましいと考えられます。

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