1969

Nitrophenyl-dimethyl-dihydropyridine-derivativeの狭心症に対する臨床効果

馬渕 原一 先生、菊池 英雄 先生、木村 栄一 先生

心臓3(11):1325-1329、1971

ニフェジピンの狭心症に対する臨床的有効性を世界で初めて報告したのは、ドイツではなく日本であった。しかもニフェジピンの有効性は、二重盲検による信頼性の高い評価法を用いて明らかにされた。狭心症治療薬に対して二重盲検が行われたことは当時としては画期的であった。

新たな狭心症治療薬ニフェジピンに対しArmitageの逐次解析法を用い、狭心症に対する治療効果を判定したところ、ISDN(亜硝酸薬)、プロプラノロール(β遮断薬)に匹敵する好成績が得られた。

日本医科大学 第一内科 木村 栄一 教授(当時)

日本医科大学 第一内科
木村 栄一 教授(当時)

Armitageの遂次解析(ニフェジピンとプラセボ)

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ニフェジピンとプラセボの狭心症に対する治療効果を逐次解析法で検討したところ、ニフェジピンの有意な治療効果が認められた。

図の見方であるが、1例ごとの狭心症の改善度を点数で示し、3点以上の差でニフェジピンが有効ならば右上に進み、プラセボが有効ならば右下へと進む。上限の線に達した場合、ニフェジピンが統計的に有意(有効性あり)と判定され、下限の線に達した場合は有効性なしと判定される。