1972

世界で初めての高血圧に対する臨床成績発表

Antihypertensive effect of 4(-2-nitrophenyl)-2,6-dimethyl-1,4-dihydropyridine-3,5-dicarbonic acid dimethyester (nifedipine, Bay-a 1040), a new coronary dilator.

村上 元孝 先生 他

Jpn Heart J 13(2):128-135,1972

当初ニフェジピンは、狭心症治療薬として開発されたが、現在では高血圧の治療に不可欠な薬剤となっている。村上元孝先生はニフェジピンの降圧作用に着目し、実際にその臨床的な有用性を確認した。これはニフェジピンが降圧薬として成長する礎となった。

村上元孝先生の回顧録には、「本態性高血圧に対しては First Choice薬として問題はあるが、その他の高血圧に対しては十分使用できる。ことに悪性高血圧、腎血管性高血圧、腎性高血圧、他の降圧薬の無効例には得がたい降圧薬と考える」とある。その後、製剤技術が進歩し、当時の降圧薬としての問題点を克服したのが、現在のアダラートCR錠である。

ニフェジピンの降圧効果

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高血圧症患者20例にニフェジピンを1日経口投与し血圧反応曲線から降圧効果を判定した。
その結果、収縮期血圧、拡張期血圧は全例で迅速に低下し、平均収縮期血圧値は投与180分後に21.2%(171.1mmHg→134.8mmHg)(p<0.05)の低下、平均拡張期血圧は20%(p<0.05)の低下が認められた。また本剤投与後30分に心拍数の増加が認められた。